実はバラ科のワレモコウ

９月の花市"秋風の花市"のお花をご紹介しています。

さりげなく秋の気分を感じさせる花、ワレモコウ。
今回仕入れてみて、「ワレモコウ大好きなんです！」と、ワレモコウをお好きな方がとても多い事に気付きました。

ワレモコウは漢字だと吾亦紅とか、我吾紅、吾木香、我毛香、我亦紅、割木瓜などと書く、バラ科・ワレモコウ属の植物。

漢字がありすぎてびっくり。

そして実はバラ科というのが意外でした。

なぜこんなに色んな漢字があるかというと、一説によると、「我もこうありたい」とはかない思いをこめて名づけられたとか。

他にもこの花は何色だろうかと議論になった時、それぞれに茶色、こげ茶、紫などと言い張ったそう。その時どこからか「いや、私は断じて紅ですよ」と言うのが聞こえ、選者は「花が自分で言っているのだから間違いない、われも紅とする」で「我亦紅」になったという説などなど…他にも諸説があるようです。

自分で紅と言い張っている花としては、茶色や紫は心外だったのでしょうか。
しかし見る角度、光の当たり方によって色も違って見えます。

ちなみに学名は Sanguisorba officinalis.
Sanguisorba（サングイソルバ）は、ラテン語のsanguis（血）＋ sorbere（吸収する）が語源で、根にタンニンが多く、止血効果のある薬として利用されることに由来しているそう。

丸い塊が花穂で、花は上から下へと順に開花していきます。
細い茎に控えめな花が日本の初秋にピッタリですね。

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